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オンプレミス型議事録作成ツール7選徹底比較

目次

はじめに:オフラインで安心・効率的に議事録作成を

「オフライン環境でもAI議事録を使いたい」「クラウドには機密データを出したくない」

――そんな要望に応えるのが、オンプレミス型の文字起こしツールです。これらのツールは自社ネットワークや端末内で処理を完結するため、インターネット環境が無い場所でも利用でき、機密情報が外部に漏れにくいのが特徴です。

本記事では、国内外で利用できるオンプレミス/スタンドアロン型の議事録作成ツールを調査し、料金体系や認識精度、話者分離方式、AI要約機能、単語登録などの観点から比較しました。クラウド版と同じ基準に加えて「完全オフライン」「ランニングコスト」などオンプレミスならではのポイントも取り上げています。

比較のポイント

オンプレミス型議事録作成ツールを導入する際には、自社のIT環境やセキュリティポリシー、業務スタイルに合わせて、以下のような観点から比較検討することが重要です。

1. 料金体系・ランニングコスト

オンプレミス型ツールはクラウド型と比べて初期導入コストが高くなりがちですが、その分月額費用や課金トランザクションが不要な場合もあります。ID課金、時間課金、買い切りモデルなどが存在し、使い方に応じてコスト構造が大きく変わります。

2. 音声認識精度

認識精度は議事録作成の基礎。たとえ高機能な要約があっても、ベースとなる文字起こしの精度が低ければ意味がありません。特にマイク環境が一定でない会議室や、業界特有の専門用語が頻出するケースでは、90%台後半の精度が求められます。

3. 話者分離の方式

「誰が発言したか」を正確に記録できるかは、議事録の信頼性を大きく左右します。AIによる話者自動識別、マイクチャンネルによる分離、声紋登録型などがあり、精度と導入負荷に差があります。

4. AI要約機能

AIによる自動要約機能の有無も注目ポイントです。単なる要約だけでなく、「決定事項」「ToDo抽出」「構造化出力」が可能かどうかによって、議事録作成の手間と質が変わってきます。

5. 単語登録(カスタマイズ性)

専門用語や社内略語が多い業務では、単語登録機能の有無が認識精度を左右します。CSVでの一括登録、ユーザー辞書の自動学習など、運用に合わせた柔軟性が必要です。

6. インターネット要否

クラウドを一切使わずに閉域環境で処理を完結できるかは、官公庁・金融・医療機関などで必須となる要件です。AI要約や翻訳機能が部分的にクラウド依存になっていないかも確認が必要です。

7. 導入形態(PCアプリ/サーバー/専用端末)

PC単体で動作するスタンドアロン型か、サーバー構成か、または録音機能を備えた専用デバイス型かによって、導入・運用の手間や柔軟性が変わります。IT部門の関与度にも影響します。

8. 第三者認証(ISMSなど)

自社の調達基準やセキュリティガイドラインに適合するかは、外部認証の有無によって判断しやすくなります。ISO27001(ISMS)、プライバシーマークなどの取得状況は、安心して導入するうえでの指標となります。

9. 外国語対応

英語や中国語を含む多言語対応は、グローバル展開企業やインバウンド対応が必要な業種で特に重要です。何言語対応か、翻訳機能はあるか、といった点を確認しましょう。

10. 監査ログ・セキュリティ機能

誰がいつ、どのファイルを作成・編集・出力したかというログを記録する機能は、監査や不正抑止の面で重要です。暗号化保存やアクセス権限設定の可否なども含め、セキュリティ対策全体を評価する必要があります。

各ツールの紹介

SecureMemo オンプレミス版(Nishika)

Nishikaが提供する「SecureMemo」は、警察や官公庁など高セキュリティ環境での導入実績を誇るツールです。Whisperを独自に最適化したエンジンによる高精度な文字起こしに加え、特許取得済みの単語登録や要約精度の高さが評価されています。オンプレミス版では完全オフライン動作が可能で、クラウド非依存のAI議事録運用が可能です。

  • 料金:問い合わせ
  • 認識精度:96.2%(公表値)
  • 話者分離:AI自動
  • AI要約:あり
  • 単語登録:あり
  • インターネット要否:完全不要
  • 導入形態:サーバー/USBドングル/スタンドアロン
  • 第三者認証:ISMS取得済
  • 外国語対応:約100言語
  • 監査ログ:あり

ScribeAssist(アドバンスト・メディア)

国内音声認識市場で長年の実績を持つアドバンスト・メディアが提供する、法人向け高機能ツール。専門用語の辞書や高い認識精度を活かし、医療・法律・金融業界での導入が進んでいます。特に、インターネット非接続環境でもChatGPTベースの要約を併用できる点が注目されます。

  • 料金:都度見積(法人向け)
  • 認識精度:非公表
  • 話者分離:AI自動識別
  • AI要約:ChatGPTを利用(要ネット接続)
  • 単語登録:あり
  • インターネット要否:要約のみインターネット接続
  • 導入形態:PCアプリ(Windows)
  • 第三者認証:Pマークあり
  • 外国語対応:英語
  • 監査ログ:未確認

YY文字起こし(YYSystem)

低コストで柔軟な運用ができることが特長のYY文字起こしは、教育機関や中小企業にも導入されているリアルタイム文字起こしアプリです。オフラインエンジンを月額1,000円で追加でき、通信環境の制約を受けずに使える点が魅力です。無料プランでも一定時間利用可能で、試験導入にも向いています。

  • 料金:初期費用 ¥24,000 + 月額 ¥10,780〜
  • 認識精度:非公表
  • 話者分離:×
  • AI要約:×
  • 単語登録:○(法人プランのみ)
  • インターネット要否:完全不要
  • 導入形態:Windows PC / iOS / Android
  • 第三者認証:不明
  • 外国語対応:31言語
  • 監査ログ:不明

楽々ぎじろー君Pro(東京プロパティーズ)

「とにかく簡単に議事録を作りたい」という現場の声から生まれた、完全買い切り型のシンプルな文字起こしツール。AIによる清書機能を搭載した上位プランも用意され、会議音声の録音から構造化までをワンストップで行えます。スタンドアロンでの運用が前提となっており、セキュアな環境にも適応可能です。

  • 料金:買い切り ¥29,800〜96,800(税込)
  • 認識精度:93%
  • 話者分離:○
  • AI要約:○(上位プランのみ)
  • 単語登録:×
  • インターネット要否:完全不要
  • 導入形態:PCインストール型(Windows)
  • 第三者認証:不明
  • 外国語対応:6言語
  • 監査ログ:なし

RecText AI(ソースネクスト)

PC1台で簡単に使える、買い切り型の低価格音声文字起こしツール。オフライン環境での動作や高精度な音声認識(92.1%)が特長で、社外持ち出し用の録音ファイル起こしや、個人事業主・士業などにも幅広く利用されています。

  • 料金:買い切り ¥9,980(税込)
  • 認識精度:92.1%
  • 話者分離:×
  • AI要約:×
  • 単語登録:×
  • インターネット要否:完全不要
  • 導入形態:Windowsアプリ
  • 第三者認証:ISMSあり
  • 外国語対応:×
  • 監査ログ:なし

Voice Rep Pro 4(FREECS)

Google音声認識エンジンを利用した、PC向けの文字起こしアプリ。音声ファイルの文字起こしからタイムラインの自動生成までを行えるなど、実務に配慮した設計が光ります。UIもシンプルで、初めてAI文字起こしを導入する企業にもおすすめです。

  • 料金:買い切り ¥14,800〜
  • 認識精度:非公表
  • 話者分離:×
  • AI要約:×
  • 単語登録:×
  • インターネット要否:必要(ローカル保存は可能)
  • 導入形態:Windows PCアプリ
  • 第三者認証:×
  • 外国語対応:9言語
  • 監査ログ:なし

VOITER SR302 Pro(iFLYTEK)

ICレコーダーの利便性とAI文字起こしを融合させた、スタンドアロン型の録音端末。録音と同時に端末内で文字変換まで完了するため、取材や外出先での議事録作成に最適です。約90%以上の認識精度に加え、5言語対応という多機能性も魅力です。

  • 料金:買い切り ¥33,240(税込)
  • 認識精度:非公表
  • 話者分離:×
  • AI要約:×
  • 単語登録:×
  • インターネット要否:○(端末完結)
  • 導入形態:専用ボイスレコーダー端末
  • 第三者認証:不明
  • 外国語対応:4言語(英語、中国語ほか)
  • 監査ログ:なし

主要ツール機能・仕様比較表(オンプレミス型)

製品名料金体系認識精度話者分離AI要約単語登録インターネット要否導入形態ISMS等外国語対応
SecureMemo問い合わせ
96.2%
(特許あり)
完全不要サーバ/PCISMSあり
100言語
ScribeAssist見積制非公表○(ネット必須)不要(要約のみネット接続)Windows PCPマークあり英語
YY文字起こし初期費用¥24,000+月額¥10,780〜非公表××○(法人プランのみ)完全不要Windows PC/iOS/Android不明31言語
楽々ぎじろー君買い切り¥29,800〜93%○(上位プランのみ)×完全不要Windows PC不明6言語
RecText AI買い切り¥9,98092.1%×××完全不要WindowsISMSあり×
Voice Rep Pro 4買い切り¥14,800非公表×××必要(ローカル保存は可能)Windows PC×9言語
VOITER SR302Pro買い切り¥33,240非公表×××完全不要専用端末不明4言語

オンプレミス型ツール選定時の注意点

  • ネットワーク要件:完全オフライン利用を想定する場合、AI要約やクラウド接続に依存しない構成であるか要確認
  • 話者分離の有無:クラウド型では標準だが、オンプレミス型では非対応のケースが多いため注意
  • セキュリティ要件:ISMSやPマークの取得状況を確認
  • 価格体系:買い切りと月額制の違いに注意。アップデート有無も考慮すべき
  • カスタマイズ可否:専門辞書の登録や社内用語対応など、現場運用に即したチューニングの柔軟性

まとめ

オンプレミス型の議事録作成ツールは、セキュリティやネットワーク制限が厳しい環境でも活用できる選択肢です。特に、AI要約や高精度な認識、音声情報の安全管理などを重視する企業にとっては、有力なソリューションとなります。

導入の際は、自社の利用シーンに合わせて、「完全オフラインかどうか」「話者分離は必要か」「要約や監査ログが必須か」などを明確にし、各ツールの特徴と照らし合わせながら比較検討することが重要です。

SecureMemoの無料トライアルをご希望の方へ

Nishikaが提供する「SecureMemo」は、オンプレミス環境においても高精度なAI文字起こし・要約機能を利用可能な国産ソフトウェアです。以下のような特徴を備え、官公庁や医療機関、金融機関などの高セキュリティ環境での導入が進んでいます。

  • セキュリティ重視のオンプレミス設計:外部ネットワークを一切介さず、安全に音声データを処理・保存可能。
  • 高精度な文字起こし(精度96.2%):独自の音声認識AI「shirushi」を搭載。ノイズや明瞭でない音声も正確に認識。
  • 国内初のオフライン対応要約機能:生成AIによるトピック別要約や決定事項の抽出が、クラウド不要で実行可能。
  • 多言語対応:約100言語に対応し、音声文字起こし・翻訳機能も備える。
  • 自動話者識別:事前の声紋登録不要で発言者を自動識別。

現在、SecureMemoオンプレミス版を実際の業務環境で試せる「無料トライアル」プランをご提供しています。ご興味のある企業様は、下記のリンクからお問い合わせください。

▶︎ SecureMemo お問い合わせ・トライアル申込みページ

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