インタビュー企業様の紹介
『日本製鉄グループの一員として、プラント建設・整備工事の一翼を担う』創業から約100年間の蓄積された経験とノウハウを生かして、製鉄プラントを中心とする各種大規模プラントの設備建設および改修・整備工事を行う、総合エンジニアリング社(以上は会社HPの企業情報より)である株式会社スガテック様にインタビューを行いました。
会社名 | 株式会社スガテック |
業種 | プラント建設・改修・整備 |
導入ライセンス形態 | SecureMemo(スタンドアロン) → SecureMemoCloud |
主な利用用途 | 経営会議・社内会議の議事録作成 |
お話を伺った担当者様 | 取締役 常務執行役員 新谷泰久様、 システム企画室 統括マネジャー 吉住圭司様 |
導入インタビュー
SecureMemo・SecureMemoCloud導入の経緯を教えてくださいー
新谷様:
背景は大きく2つあります。1つは、建設業は働き方改革関連法が今年の4月から適用されており、業務効率化を最優先で進める必要があったことです。中でも議事録作成に費やしている時間が全社的に大きく、AI文字起こし・AI議事録ツールは優先して導入すべきだ、と考えていました。もう1つは、私自身が役員会議の議事録を作成していますが、その作成時間を削減して業務効率を改善することに加えて、会議中に本来果たすべきファシリテーターの役目をもっと十分に果たしたい、というニーズがありました。
もともと議事録作成は、御社ないし御社業態では重要な位置付けのものでしたか?
新谷様:
当社が取り組むプラント建設では工程管理が重要で、議事録作成を始めとして、記録を残すことの重要性が高い業態だと考えています。
吉住様:
言った、言わない、の問題を回避するためにも重要です。 議事録が残っていれば、内容を俯瞰してみることができるし、すぐにアクセスできる点も有用ですね。
御社は、はじめは弊社のオンプレのAI議事録ツールであるSecureMemoを導入いただき、その後SecureMemoCloudに移行いただきました。よくある懸念の1つである、個人情報をクラウドに上げることについてはどう整理されましたか?
新谷様:
クラウドのAI文字起こしツールを導入するときに最も懸念していたのは、アップロードした社内情報を学習されて社外に流出されることでした。ツールを探し始めたタイミングでは手探りの状態で、まずは万難を排して御社のオンプレ製品を導入しましたが、一方で、より多くの人間にAI文字起こしツールを活用させたいニーズは残っていました。その後、御社がクラウドサービスを開始されましたが、個人情報の取り扱いに関する規約が明記されていたこと、データ学習をしないことが確約されていたので、社内整理をしてSecureMemoCloudへ切り替えました。経営課題等、社員でも共有を制限すべきデータもありますが、SecureMemoCloudでは閲覧範囲の制限ができるので問題ないと考えています。
導入の決め手となったポイントはありますか?ー
新谷様:
精度という意味ではSecureMemoが飛び抜けていました。
例えば、SecureMemoでは、相槌や言い直し、繰り返しをうまく割愛してくれており、これがとても良かったです。単純な文字起こしではこれはできないと思います。また、他社ツールでは、単語1つ1つの発音に近い単語を強引に当てることがありますが、SecureMemoではそれが少なかったです。 もう1つは守秘の観点です。自分が議事録を作る経営会議は、社外は元より社員にすら共有できない内容もありますが、SecureMemoは希少なオンプレ製品で、警察の導入実績もあるので、信頼できると考えました。
導入して良かった点はありますか?ー
新谷様:
会議によって求められる議事録の水準が違っているので、定量的な効果は、会議によって大きく変わると思います。例えば、各テーマについて深い議論が行われる会議では、1つ1つの発言を残すのに加え、真意を意訳して伝える必要もあり、現状では意訳する工数を削減することは難しいです。
ただ、それでも工数は半分くらいになっていると思います。議論形式ではなく、発表形式の会議では数分の一まで大幅に工数削減できています。原稿を用意して話すタイプの会議ですが、文字起こしの精度が格段に良く、発表者によっては精度が100%近い場合もありました。
議事録作成に使う時間を分散させることができるのも大きな利点です。 以前は、会議終了後、記憶が残っているうちに議事録を完成させるため、2,3日かかりきりで取り組んでいました。SecureMemo導入後は、記録を残しているので、業務の優先順位に従って、議事録作成に落ち着いて取り組むことができており、結果的に生産性が上がっています。
今後、さらにこうしていきたいという点はありますか?ー
新谷様:
Nishikaさんと我々で協働して改良していくことが重要だと考えています。Nishikaさんは文字起こしの精度向上の打ち手を矢継ぎ早に打ってくれていますが、我々サイドでも、1つは録音機器や録音環境の問題、もう1つは人間側の話し方の問題に取り組むことが重要だと考えています。文字起こしはAI側の頑張りだけで精度が100%になることは難しいと思います。誰でもわかる話し方、正しい単語の順番で話すように人間が心がけることで、100%にもっと近づいていくはずです。
貴重なお時間をくださりありがとうございました!ー
Nishika担当者コメント:
SecureMemo、SecureMemoCloudの両方をお使いいただいている希少なお客様であるスガテック様のインタビューでした。スガテック様には長らくご利用いただく中で、弊社サービス改善のためのコメントも多くいただき、AI単語登録機能、閲覧権限設定機能の実装につながっています。業務効率向上の効果は当然ながら、会議への主体的な参加という本質的な効果にもつながっている点はとても嬉しく感じました。 また、「精度を100%にするには人間側の歩み寄りも重要」という、他のAIサービスにも通ずるコメントもいただきました。AI側でも、発話者の傾向・癖をもっと理解するような改善はまだまだ可能だと考えており、AI側としてももっと歩み寄って、精度100%の実現に近づけたいと考えています。